2023年12月3日読了時間: 4分

ブラジルの習慣・ハグ：家族、友情、そして温もり

Oi gente! Tudo bem?

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あなたが最後に両親にハグをしたのはいつですか？

　日本でも小さなお子さんとハグをしている親御さんをよく見かけますが、子供が大きくなるとピッタと止まりますよね・・・・・

日本では、大人になると恋愛でなければハグは禁止？

　これは私が来日した時に、まず感じたことでした・・・・

　私の両親は日本人だったので、家ではアブラッソ／abraço（ハグ）をする習慣はありませんでした。誕生日や年始での挨拶でも、言葉のみの「おめでとう！」でおしまい。もちろん、心のこもった暖かい言葉でしたが、ブラジルで生活をしていると、アブラッソがあって、初めて感情が伝わる、という感覚があるので、少し物足りなさがあり、「どうしてうちではアブラッソをしないんだろう🤔？」と疑問に思っていました。

　ブラジルの文化は親しみやすさと温かさを重視しているので、それが家族関係にも反映されています。親子のアブラッソは親密さや家族の一体感を強める重要な要素となっていて、誕生日やクリスマス、卒業などの特別な瞬間に、家族の絆を更に強めてくれると感じるのがブラジル人です。

　また、困難に直面した場面でも、親は愛情を込めてアブラッソをして子供たちを励ましてくれます。とにかく、お祝いや激励の気持ちを最大限伝えるために、ブラジルでは年齢に関わらず、幼い子供から青年期、成人期に至るまで、家族としての絆を強める手段としてアブラッソを大切にします。

　私の両親も、ときどきアブラッソをしてくれてはいましたが、なんだかよそよそしく、ブラジル人と比較すると、正直硬い・・・😓。両親は慣れないアブラッソを一生懸命やってくれていたはずですが、子供のころの私は、そんな気持ちを知る由もなく、「両親は冷たい」と感じたこともありました。

　でも日本に来てようやく両親の行動が理解出来ました。先日書いたブログ「人との距離感／ブラジルと日本の違い」も多くの方から反響をいただきましたが、人との距離感は国によって異なるので、慣れるまで時間がかかりますよね。

　でも、日本での暮らしが長くなった私でも、やっぱりこのアブラッソが懐かしいです😓。家でも積極的に子供達とアブラッソ文化を作ろうとしますが、なんだかぎこちない😅（仕方ないね〜）

　でもブラジル人の友達と会うと、必ずアブラッソをします😁。駅でアブラッソをしていると、ジロジロ👀見られることもありますが、そんなことは気にしない！！アブラッソをすると、その人のぬくもり、温かさが伝わり、なんだか安心するんですよね。

　ではここで、「アブラッソ入りの挨拶」の基本的な流れについて紹介します。

挨拶の言葉： 最初に相手に対して、「Oi, tudo bem?」（こんにちは、元気ですか？）などの一般的な言葉をかけます。これにより、相手がリラックスして会話を始めやすくなります。
アブラッソやキス（エアキッス）： 初対面の方に対しては、状況や相手の慣習にもよりますが、握手で挨拶を済ませることが無難でしょう。でも、ブラジルでは人との親しみを大切にする文化が根付いているため、初対面からアブラッソをすることもあります。この場合は、決して無理にアブラッソをしようとはせず、相手の反応や状況を見つつ判断しましょう。特に異性に対しては要注意です！一方、友人や親しい関係者同士、またはビジネスの場で親しい関係が築かれている場合は、挨拶の一環としてアブラッソを行います。また、女性同士や家族との挨拶では頬にキスをすることもあります。エアキッスと呼ばれる、実際に触れずに頬にキスをするスタイルも一般的です。

その他にも

親子のアブラッソ
励みのアブラッソ
恋愛のアブラッソ
仲直りのアブラッソ
別れのアブラッソ

　などなど、いろんな場面でのアブラッソがあり、また地域や個人による差もありますが、基本は温かく親しみやすい雰囲気を大切にすることです。相手の反応を見て、適切なアブラッソを楽しんでくださいね。

　ちなみに変わりどころのアブラッソとしては、「義務のアブラッソ」というのもあるのですが、この解説はまた今度😁

　最後に、ポルトガル語を学びたい、更に磨きたい！という方へのお知らせです。コミュニケーションは、言語を知っているだけでは十分とは言えません。アブラッソなどの非言語コミュニケーションも重要なコミュニケーションツールです。

　アブラッソなどの挨拶の仕方を含め、その国の文化や人々の習慣の違い、その背景を理解して、初めて真のコミュニケーションが成り立ちます。H＆Aポルトガル語教室では、日本とブラジルの文化的な違いなどに注目しながら、楽しくレッスンをしています。ご興味のある方は是非下👇の動画（26秒）をご覧の上、無料体験レッスンをお申し込み下さい。