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ブラジル赴任で後悔する人の共通点-赴任半年の壁|H&Aポルトガル語教室

Oi gente! Tudo bem? こんにちは!


 日本ブラジル中央協会理事・ブラジル歯科医師・H&Aコンサルティング代表 兼 ポルトガル語講師の星淳子ナターリアです。

 ブラジルサントスで生まれ育ったブラジル日系2世で、現在は日本で暮らしています。

 




 ブラジル赴任が決まったとき、多くの方がこう言います。

「英語でなんとかなりますよね?」


 実はこの言葉、赴任後に後悔につながりやすい「思い込み」です。英語で業務が回る場面は確かにあります。でも――

✔ 本音が見えない

✔ 現場が思うように動かない

✔ 信頼関係が深まらない


 この壁に、多くの赴任者が最初の半年で直面します。今日は、実際によく聞く「英語では乗り切れなかった3つの場面」をお伝えします。


壁

1  現場で英語が通じない

 サンパウロなど都市部のオフィスでは英語が通じることもあります。でも、工場や現場レベルではどうでしょうか?実は多くの場合、英語はほとんど通じません。

 その結果、

✔ 微妙に違う解釈をされる

✔ 意図がずれて伝わる

✔ トラブルの本当の原因が見えない

 といったことが起こります。表面上は「OK」と言っていても、実は十分に理解されていないことも少なくありません。

現場でのコミュニケーション
現場でのコミュニケーション

2 会議で本音が出てこない

 日本はハイコンテクスト文化、一方でブラジルはローコンテクスト寄りであるということがよく言われます。コンテクストとは「文脈」という意味で、ハイコンテクスト=高い文脈文化。すなわち、文化的背景や前提が共有されているため、少ない言葉でも同じ文脈で理解できる社会を指します。

 

 一方、ローコンテクスト文化とは、前提の共有がそれほど強くないため、誤解を避けるために考えや意図を言葉で明確に伝える傾向が強い文化のことをいいます。多民族国家のブラジルは、文化的な背景が異なる人々で構成されているので、ローコンテクスト文化に分類されるケースが多く、意図を明確に言葉で伝える傾向が強い文化と言われています。そのため、「ブラジル人はストレートに言う」と思っている方も多いでしょう。


 ところが、実際の職場では少し違います。

✔ はっきり否定しない

✔ 「大丈夫」と言うが実は問題がある

✔ 会議では無難な発言しかしない


 このように、いつも明るくストレートなブラジル人のイメージとは異なる場面に遭遇することがあります。

会議で本音が出てこない
会議で本音が出てこない

3 トラブル時に「本当の理由」が分からない

 実際にあったケースです。

 ある日系企業の工場長の方。納期について確認したとき、部下はこう答えました。

  • 上司:「間に合いますか?」

  • 部下:「Vamos tentar.(やってみます)」


 安心していたところ、当日になって納期遅延。理由を聞くと、“Achamos que dava…”(できると思ったのですが…)。実は最初から難しいと感じていたのです。でも「無理」とは言わなかったのです。

 “Vamos tentar.” は一見前向きですが、実は

✔ 自信がない

✔ 条件付き

✔ かなり難しい

 という含みを持つことがあります。この柔らかい表現が、衝突を避けるための緩衝材なのです。


 ちなみに、より積極的な姿勢で「やります」「任せてください」という意味に近い表現は “Pode deixar.”“Com certeza.” です。ただし、同じ言葉でも表情や声の強さ、言い方によって本気度は微妙に変わります。こうしたニュアンスの違いは、やはりトレーニングと慣れが必要ですね。

 このニュアンスの違いは、実際に会話形式で体験すると一瞬で理解できます。体験レッスンでは、この「温度差」を実演形式で学べるようにしています。


H&Aポルトガル語教室

 では、いつも明るくストレートな表現を好むブラジル人にこのような傾向が出るのはなぜでしょうか?

 答えは、「文脈共有」ではなく「配慮」の仕方にあります。


■ 日本とブラジルの「配慮」の違い

 日本もブラジルも、衝突はできれば避けたい社会です。違うのは「避け方」です。日本では、衝突を起こさないために言葉を減らすことがあります。たとえば、上司に「これできますか?」と聞かれたとき、

「これですか……(少し沈黙)」


 とはっきり「できません」と言わなくても、その沈黙や間で「難しい」というニュアンスを察してもらう。言わないことで角を立てない。言わなくても、文脈が共有されているので、結論がわかるというわけです。


 一方ブラジルでは、基本的に何かしら言葉で返します。同じ気持ちならば、

Vamos tentar.”(やってみます)

 

 と答えることが多いでしょう。これは前向きにも聞こえますが、実際には「簡単ではない」「保証はできない」という含みを持つことがあります。沈黙ではなく、柔らかい言い回しで衝突を避けるのです。


 日本は「言わずに察してもらう」ことで衝突を避ける。ブラジルは「言い方を丸くする」ことで衝突を避ける。

 目的は似ていますが、使う方法が違う。ここを理解すると、ブラジルでの「本当の意味」が見えやすくなります。


■ では、どう対応すればいいのでしょうか?

 ポイントは2つです。

① 表面の言葉だけで判断しない

② 雑談・関係構築を重視する


 ブラジルでは、本音は人間関係ができた後に出てきます。そのため、ポルトガル語で少しでも会話ができると信頼の深さが大きく変わります。英語だけでは拾えないニュアンスや温度があるのです。

 日本とブラジルは、どちらも「配慮」を持つ文化です。でも、その形は異なることに注目が必要です。

  • 日本の配慮=共有前提に基づく沈黙

  • ブラジルの配慮=関係維持のための柔らかい表現


 似ているようで、微妙に違う。この違いを理解するだけで、赴任後のコミュニケーションの解像度が一段上がります。


■ 半年後大きな差ができます。

 今回のブログはいかがだったでしょうか?

 英語だけで業務を回すのか、それとも、現地の本音が見える状態で赴任するのか。この差は、半年後に大きな差になります。ブラジルで信頼を築ける日本人になるために、まずは、違いを体感してみてください。

 H&Aポルトガル語教室では、ブラジルの文化や人間関係の背景も含めた実践型レッスンを行っています。

体験レッスンでは、

“Vamos tentar.” の本当の温度差

✔ ブラジル人が本音を言うタイミング

✔ 現場で使える実践フレーズ

を実例を交えてお伝えします。

 「通じる」「伝わる」の違いを実際に体感してください。赴任前の今が、いちばん効果的ですよ。




 半年後、

✔ 現場の空気が読める

✔ 本音を引き出せる

✔ 信頼される駐在員になっている

 そんな状態でいたい方は、ぜひ体験レッスンにご参加ください。


 また、H&Aコンサルティングではブラジル赴任者向けセミナーも開催しています。

詳しくはホームページをご覧ください。https://www.h-a-consulting.com/


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